おいライアットジャパンふざけんなマジでなんだこの声タリックがただのカマになってんじゃおはようございますふぃーどです。先日、PBEに日本鯖で使用されるであろう音声が多数アップされ、Zacが山ちゃんだったりHeimerdingerの笑い声の再現率がすごかったりRumbleが関さんだったりなんかいろいろ騒いでいる人がいますが。
誰だよマジで。というわけで耳コピしました。
打ち砕いてみせよう……。 君の為に涙を流そう……。 魔法がこの地を穢したのだ……。 これがジェムの秘めたる力だ。 清らかなる力を受けよ。 石炭からダイヤへと変えてみせよう。 強いものは……………ンツクシィ ォアァ↓ ッア↑ぁ… アァ…ッゥん↑ ンァアあ……ッンうぅ……ん↓ んヌぇ?ダイヤのネックレスが、まさかのこのお値段!?"サァ"らに"イィ"まなら"オォ"そろいのピ↑アスまでツゥいてくるなんてぇッ…! んぬフw…フッフッフッフッフッハッハッハッハ……w ンナっw……ッフッハッンがッンがッンがッンがッw ンッフフフハッハッハッハッハッハッは↑w んぅフ……フッハッハッハッハッ……w エメラルドは……知性。 オパールは…調和……。 ン明晰たること水晶が如し。 ルビーはァ……強さ。 ッ素晴らしい輝きだ……。 サァファイアは……ッ「高潔」 君はガァラス程の価値もない。黙って打ち砕かれるがよかろう……。
以下、この動画、音声について考察します。
この音声は「6つの部分」に分けることができます。簡潔に示すとすれば「序-破-急-隙-捲-締」です。一つ一つの部分が相互に影響しあい、非常にバランスの取れたよい作品になっていると言えます。全く無駄がありません。ではそれぞれの細説に移ります。
○序
さて、見直してみると、ここまでの部分はまるで軍歌や校歌のように見えてくるはずです。みなさんも中学校や高校あたりの校歌の歌詞を思い出してみてください。語り掛けるように、また抽象的な表現から始まり、中盤ではより具体性を持った文章で自己(作品の語り手、ここではタリックやその周囲の世界です)の定義づけ。最後に含みを持たせて終わる。あの有名な『A・RA・SHI』のラップの部分『今日もテレビで言っちゃってる~いまから始めてみればいいじゃない』の部分も同じような表現を用いていることは、チーム大町や読者のみんななら気づいているはずです。
しかしこの後、ここまでのある種厳かな雰囲気は一変します。
○破
ここに『強いものは……………ンツクシィ』の一節を配置したことはこの部分の中でも白眉といえます。序部の厳かな雰囲気が続いているかのように見せかける『強いものは……』という入り。しかし突如として長い休止が挟まり、次の瞬間には聴衆全員に明らかな違和感を与える『………ンツクシィ』。なんと自然な場面転換でしょうか。この部分の説得力があってはじめて、この後の展開があり得るというわけです。その後も適当に流すのではなく、それを踏まえて徐々に激しくなっていく嬌声を配置し、聴衆のボルテージを効果的に高めています。さながらブラームスの交響曲第四番第一楽章の展開部の入りのように、美しいグラデーションです。
そして、ボルテージが高まったところでいよいよこの作品最高の盛り上がりを迎えます。
○急
ここで聴衆は「破」で与えられた予感を解決させ、一種の満足感を得ます。「ああ、ホモか。」「カマなんだな。」と。短いスパンではありますが、伏線を張って回収するという行為の萌芽がここに見られます。後半部のリズム感、音程感ともに◎。ここまでで文句なしの名作となったことに、疑いはありません。
ここで、残り時間を気にする人もいるかもしれません。なるべく気にならないように(聴衆を作品に没入させるように)構成を組んであるとはいえ、この時点でまだ半分以上の時間を残しています。「一番の盛り上がりを迎えてしまったのに」です。これはある意味博打です。ここからでがっかりさせてしまったら、この「急」の部分もパー。どれだけ良いものだったとして、それは報われません。「なんか長ったらしかった」で終わってしまいます。
しかし、この作品はここでは終わりません。
○休
○捲
○締
・「序」部は引き締まった声色で
どうしても構成上、「序」部から艶美な発音をするとおそらく後半になってその均衡が崩れてしまいます。手早くその艶やかさを示したいのであれば、序部を飛ばして「破」部から始めることを考えてもよいかもしれませんよ?
・『更に今ならお揃いのピアスまでついてくるなんて』
ここは外国語、とくにヨーロッパ語圏に有名な「アクセント」を用いてリズム感を出す必要があります。
『更に / 今なら / お揃いの / ピアスまで / ついてくるなんて』という5つの部分に分け、それぞれの頭にアクセントを置きます。加えて「1<2<3<4>5」という風に、「ピ」を過ぎたところから徐々におさめに行くとすっきりとします。結果、『"サァ"らに"イィ"まなら"オォ"そろいのピ↑アスまでツゥいてくるなんてぇッ…!』と読みます。
・『ンがッンがッンがッンがッ』について
この部分の文字起こしは困難を窮めました。要するに英語の発音の「ng」です。「thing」や「-ing」の時に登場するアレです。私はこの子音が発音できません。喉が気持ち悪くなっちゃう。
・「捲」部の表現は要練習
5度同じことを言っているわけですから、そのなかでどのように構成感を表現するかと言うのは、ここでは声優側の技術に完全に委ねられています。ここまでは作品を書いた側の技術で補っている部分があったのですが、ここではあえて手放しにすることで演じる側の技術をアピールするチャンスも同時に与えているというわけです。その美しさを表現するには弛まぬ努力が必要でしょう。
誰だよマジで。というわけで耳コピしました。
打ち砕いてみせよう……。 君の為に涙を流そう……。 魔法がこの地を穢したのだ……。 これがジェムの秘めたる力だ。 清らかなる力を受けよ。 石炭からダイヤへと変えてみせよう。 強いものは……………ンツクシィ ォアァ↓ ッア↑ぁ… アァ…ッゥん↑ ンァアあ……ッンうぅ……ん↓ んヌぇ?ダイヤのネックレスが、まさかのこのお値段!?"サァ"らに"イィ"まなら"オォ"そろいのピ↑アスまでツゥいてくるなんてぇッ…! んぬフw…フッフッフッフッフッハッハッハッハ……w ンナっw……ッフッハッンがッンがッンがッンがッw ンッフフフハッハッハッハッハッハッは↑w んぅフ……フッハッハッハッハッ……w エメラルドは……知性。 オパールは…調和……。 ン明晰たること水晶が如し。 ルビーはァ……強さ。 ッ素晴らしい輝きだ……。 サァファイアは……ッ「高潔」 君はガァラス程の価値もない。黙って打ち砕かれるがよかろう……。
以下、この動画、音声について考察します。
構成
動画や音楽など、あらゆる「連続的な時間の上での表現物」には、「一方通行の時間に沿ってどのように要素を並べるか」という、一つの大きなポイントがあります。それによって聴衆や観客を引き込んだり、緊張感を演出したりするわけです。これを大ざっぱに「構成」と言います。今回のこの音声も、まず「構成」という観点から考察していきたいと思います。この音声は「6つの部分」に分けることができます。簡潔に示すとすれば「序-破-急-隙-捲-締」です。一つ一つの部分が相互に影響しあい、非常にバランスの取れたよい作品になっていると言えます。全く無駄がありません。ではそれぞれの細説に移ります。
○序
打ち砕いてみせよう……。 君の為に涙を流そう……。 魔法がこの地を穢したのだ……。 これがジェムの秘めたる力だ。 清らかなる力を受けよ。 石炭からダイヤへと変えてみせよう。以上の部分です。何事も手始めには、まず聴衆を引き込むことが大切です。最初の二文、『打ち砕いてみせよう 君の為に涙を流そう』。未然形で聴衆に語り掛けるようにこの作品は始まります。そして次の三文、『魔法がこの地を穢したのだ これがジェムの秘めたる力だ 清らかなる力を受けよ』。力強い言いきりの助動詞『だ』で締める二文と、命令の終助詞『よ』で締める一文。そして最初の部分を締めくくる、『石炭からダイヤへと変えてみせよう』。最後も未然形で含みを持たせ、序部が終わることを暗示します。
さて、見直してみると、ここまでの部分はまるで軍歌や校歌のように見えてくるはずです。みなさんも中学校や高校あたりの校歌の歌詞を思い出してみてください。語り掛けるように、また抽象的な表現から始まり、中盤ではより具体性を持った文章で自己(作品の語り手、ここではタリックやその周囲の世界です)の定義づけ。最後に含みを持たせて終わる。あの有名な『A・RA・SHI』のラップの部分『今日もテレビで言っちゃってる~いまから始めてみればいいじゃない』の部分も同じような表現を用いていることは、チーム大町や読者のみんななら気づいているはずです。
しかしこの後、ここまでのある種厳かな雰囲気は一変します。
○破
強いものは……………ンツクシィ ォアァ↓ ッア↑ぁ… アァ…ッゥん↑ ンァアあ……ッンうぅ……ん↓先ほどまで力強く謳い上げていた高校生や軍人たちは、突如嬌声を上げ始めます。
ここに『強いものは……………ンツクシィ』の一節を配置したことはこの部分の中でも白眉といえます。序部の厳かな雰囲気が続いているかのように見せかける『強いものは……』という入り。しかし突如として長い休止が挟まり、次の瞬間には聴衆全員に明らかな違和感を与える『………ンツクシィ』。なんと自然な場面転換でしょうか。この部分の説得力があってはじめて、この後の展開があり得るというわけです。その後も適当に流すのではなく、それを踏まえて徐々に激しくなっていく嬌声を配置し、聴衆のボルテージを効果的に高めています。さながらブラームスの交響曲第四番第一楽章の展開部の入りのように、美しいグラデーションです。
そして、ボルテージが高まったところでいよいよこの作品最高の盛り上がりを迎えます。
○急
んヌぇ?ダイヤのネックレスが、まさかのこのお値段!?"サァ"らに"イィ"まなら"オォ"そろいのピ↑アスまでツゥいてくるなんてぇッ…!意味不明です。「序」と「急」の間をそのまま繋げると、明らかな違和感があります。しかし前の「破」の部分で美しく場面転換をし、ボルテージを高めたため、この部分になめらかに入る事が可能になっています。拍手。
ここで聴衆は「破」で与えられた予感を解決させ、一種の満足感を得ます。「ああ、
ここで、残り時間を気にする人もいるかもしれません。なるべく気にならないように(聴衆を作品に没入させるように)構成を組んであるとはいえ、この時点でまだ半分以上の時間を残しています。「一番の盛り上がりを迎えてしまったのに」です。これはある意味博打です。ここからでがっかりさせてしまったら、この「急」の部分もパー。どれだけ良いものだったとして、それは報われません。「なんか長ったらしかった」で終わってしまいます。
しかし、この作品はここでは終わりません。
○休
んぬフw…フッフッフッフッフッハッハッハッハ……w ンナっw……ッフッハッンがッンがッンがッンがッw ンッフフフハッハッハッハッハッハッは↑w んぅフ……フッハッハッハッハッ……w前の「急」部の爆発力を活かし、ここに休止を挟みました。下手に畳みかけるという行為は、自分の芸に自信が持てない者が行うこと。自分の芸に自信があるからこそ、聴衆のクールダウンを待つ余裕があるわけです。「そこそこ面白い」笑い声を挟むことで、一旦聴衆の頭を冷やし、次の部分への期待を持たせます。
○捲
エメラルドは……知性。 オパールは…調和……。 ン明晰たること水晶が如し。 ルビーはァ……強さ。 ッ素晴らしい輝きだ……。 サァファイアは……ッ「高潔」「捲し立てる(まくしたてる)」ということです。ここでは「対照、コントラスト」をうまく効かせて、聴衆の気分を高揚させています。宝石と単語の組み合わせをそのまま読み上げているだけですが、声優の腕が光ります。同じようなことを五回続けているだけなのですが、細かいニュアンスを変えることでその高揚を表現しているのです。バッハのゼクエンツのような美しさ。地味な部分ですが、これによって何でもないような『サファイアは高潔』という文字列が際立って良く聴こえるのです。Bravo!
○締
君はガァラス程の価値もない。黙って打ち砕かれるがよかろう……。前の「捲」部の流れを踏まえた美しい締めです。「ガラスは価値がない」という前提があることを暗示させながら、上手く相手を挑発している文章です。「黙って打ち砕かれるがよかろう……。」の発音は、終盤には薄れてほとんど「よかろ……」程度にしか聞こえません。何もかも美しい幕切れだと言えるでしょう。
真似をするときのポイント
これだけ良い作品であれば、パクってこの美しさを自分のものにしたいと思うのは当然のことです。また、それによって得られるものも多くあるでしょう。今回はその時に特にポイントとなることを数点申し上げます。・「序」部は引き締まった声色で
どうしても構成上、「序」部から艶美な発音をするとおそらく後半になってその均衡が崩れてしまいます。手早くその艶やかさを示したいのであれば、序部を飛ばして「破」部から始めることを考えてもよいかもしれませんよ?
・『更に今ならお揃いのピアスまでついてくるなんて』
ここは外国語、とくにヨーロッパ語圏に有名な「アクセント」を用いてリズム感を出す必要があります。
『更に / 今なら / お揃いの / ピアスまで / ついてくるなんて』という5つの部分に分け、それぞれの頭にアクセントを置きます。加えて「1<2<3<4>5」という風に、「ピ」を過ぎたところから徐々におさめに行くとすっきりとします。結果、『"サァ"らに"イィ"まなら"オォ"そろいのピ↑アスまでツゥいてくるなんてぇッ…!』と読みます。
・『ンがッンがッンがッンがッ』について
この部分の文字起こしは困難を窮めました。要するに英語の発音の「ng」です。「thing」や「-ing」の時に登場するアレです。私はこの子音が発音できません。喉が気持ち悪くなっちゃう。
・「捲」部の表現は要練習
5度同じことを言っているわけですから、そのなかでどのように構成感を表現するかと言うのは、ここでは声優側の技術に完全に委ねられています。ここまでは作品を書いた側の技術で補っている部分があったのですが、ここではあえて手放しにすることで演じる側の技術をアピールするチャンスも同時に与えているというわけです。その美しさを表現するには弛まぬ努力が必要でしょう。
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