お久しぶりのふぃーどです。Tricky Towersというゲームにドハマりしております。ゲームについての説明とかじゃなくて、これは自分のために戦略面での考え方をまとめたものです。読みにくいと思います。頑張ってまとめます。

 論旨は「ルール:サバイバルにおける戦略と、それを確立するための序盤の立ち回りについて」です。


● サバイバル(ノーマル、スペシャル)の勝利条件


 サバイバル(ノーマル、スペシャル)には、勝利条件と敗北条件が一つずつある。
  勝利. なるべく早く66個のテトリミノを使い切る
  敗北. テトリミノを落としてライフが0になる
 つまり、サバイバルで安定して勝つための条件は「なるべくテトリミノを落とさず、早く積むこと」。

● 早く積んでみよう!

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 死んだ(ぼく一番右)

● 勝つために必要なものとは


 勝利条件は「なるべく落とさない」「早く積む」。この目標を満たすために
  なるべく落とさない : 構築の安定性、場の平たさ、傾き歪みの少なさ。
  早く積む : 思考時間を減らす、横移動を減らす、↓の多用。
 思考時間が長くなる要因の多くは、置ける場所の選択肢が少ないこと。下が多用できない原因は、歪んだり傾いたりして慎重にタイミングを計らざるを得なくなること。
 ⇒安定して広い場が構築できれば早く積める!落とさず積める!
  ⇒「土台作り」が大切!!



本題 : 初手土台の定型化

● はじめに

 TrickyTowersの初手ツモは、一般的なテトリスのルールと同じ7個周期。
 つまり、「最初の7個は必ず7種類のテトリミノが1回ずつ落ちてくる」。その後が7個周期か14個周期かは計ってないので分かりません。計れよ。すみません。
 ともあれ、「最初の7個をどう置くか」はかなり定型化しやすい。テトリスでもTKIやスタッキング初手など色々あるように、TrickyTowersにも敷衍して適応できるはず。
 以降、「テトリミノ」は単に「ミノ」と呼ぶ。「ブロック」は別の概念を指し、それについては後述する。
 また、各ミノについて「O, I, T, L, J, S, Z」の略称を用いる。それぞれはその形象である。

● 「連結」について

 Tricky Towersでは、左右に真っ二つに分かれた形に組み上げていくと、裂けるチーズみたいに断裂することがある。これを避けるために導入する考え方が「連結」である。

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 簡単に図で示すと、左が連結が「よくない」、右が連結が「よい」構築だ。

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 水平線を引いてみると、差は明らかだ。表面について、左は湾曲して開いた形になっている。これがどんどん進むと裂けてしまう。比べて右は真っ直ぐ安定している。その差も同じように図で示している。
 左の構築は、中盤で縦三つの「ブロック」に分かれてしまっている。真ん中のO三つ、I三つの大きなブロックを中心に据えてしまったせいで左右が孤立し、特に左側は5段分もの大きな壁が生まれてしまっている。
 右の構築は、そのようなブロック構造にはなっていない。うまく左右が連結され、補完しあっている。そうなるように組むコツとしては、ミノを置く時になるべく多くのミノと接するように置くことだ。右の構築を見ると、丸で示されたように2つ以上のミノを上から連結しているミノが多い。この状態を「連結に優れている」・「連結がいい」と表現する。

● 最理想形:LOJ型

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 ひとまずこれを「最理想形:LOJ型」とする。これは自分の経験上に限らず、実際優れた形である。連結がよく、平たくて受けがよく、左右が10列まで広がっているためこの時点で10列土台が完成する

 このLOJ型にはもちろん左右対称になった形も存在する。具体的には、SとZどちらが先に来るかを見て組み方を変えることになる。画像が用意できていないが、補完のこと。
 そして、LOJ型から考え方を広げていく形で、LOJ型が組めない場合の土台の組み方についても考える。

● 3ブロック法

 LOJ型を見ると、一番下の部分が大きく3つのブロックに分けられていることが見て取れる。「LOJ型」という名前もこの3ブロック法に基づくものだ。
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 3ブロック法の基礎となるのが、最下部にある2つの1マス穴、それから真ん中にドカ置きされたOミノである。それぞれを左ミノ、右ミノ、中ミノと呼ぶ。3ブロック法の組み方は「左右に何を刺すか」、「真ん中に何を置くか」、「それをどう広げ、連結するか」を考えるだけでよくなる。

● 3ブロック法:左ミノ、右ミノの種類

・L, J
 1ミノで外側に1列広げることができる。上に置けるミノも豊富で、平たいため連結も組みやすい。初手3つまでに来た場合は無条件に刺していいくらいの良型。特に、LOJ型のように真上にIを置く形が安定して強い

・S, Z
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 外に広がらないが、中ミノがOの場合に最下部と同じ形の穴ができ、LやJにも繋げられる。
 中ミノがOであればあまり大きく崩れた形にはならない。反面、Oが遅い場合には2ブロック法(後述)を見た方がいい場合が多い。

・T
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 S, Zと状態は似ているが、上に置いて広げられるミノが2種類(S/Z, T)しかなくなるので受けが狭い。

●3ブロック法:中ミノの種類

・O
 最も対処に困るOを下押しっぱなしでドカ置きできる。3ブロック法の一番の利点でもある。

・S, Z
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 左ミノ、右ミノどちらかと連結したうえで、Oの受けも確保しやすい。これ以降ツモを見てのアドリブになるが、受けが広い良型のため組みやすい。

・I, T
 左ミノ、右ミノ両方が既に置かれており、どちらにもTがない場合にのみドカ置き可能。
 中Tは少々変則的な形になり、Iの受けがなくなりやすい。左右どちらかがS, Zなら一応良型変化あり。

● 3ブロック法が組みづらいツモ順

・Oが遅い
 最も致命的なのがこれ。中ミノをOで考えている場合、Oが遅いと左右が太ることになり結果連結がうまくいかず本末転倒。
・L, JがなくてIが早い
 左右にL, Jを置けるより先にIが来ていると、基本的にIの置き場がない。
・初手3つがS, Z, T
 Tが最後なら左Z右S中Tで一応処理はできる。

 大体以上3パターンが組みづらいツモ順。主に「S, Z, Tあたりがめっちゃ来る」と考えると意外とよく来るので、それに対応するための初手定型を用意しておくことにする。

● 2ブロック法

 真ん中2マスを1ブロックとする3ブロック法に対し、その2マスを左右に振ってしまうのが2ブロック法である。と言いつつ組み方の定型化はまず無理なため、ほとんど最初からアドリブで積むことになる。8~10列に土台が広がるまでは、速度より安定性を重視すること。
 2ブロック法は左右対称に考えられる2つのブロックで構築される。Oのドカ置きができないため、Oの受けには常に気を配ること。

● 2ブロック法:ブロックを構成するミノの組み合わせ

・L, J
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 3ブロック法と全く同じ置き方をする。外に1列広がる。

・I
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 外に1列広がるが、L, Jと違い穴に刺していないので単体での安定性がない。外にミノを置くのは中を連結してから。

・S, Z, T
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 これらのうち2種を組み合わせて、外に1列広がる土台を組むことができる。どちら側に何があっても構成に差し障りがないため、S, Z, Tが多い時に対処が楽であることが2ブロック法の強みになる。

・T

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 単に寝かせることでIの受けを作れる。Iを置けば1列広がるのであとに繋げやすい。

・O
 魔の初手、「O > I」初手が見えた場合はこれが一番安定する。まずOでどちらかの穴を塞ぐように置き、IはOの上、もしくは逆サイドに寝かせる。あとは完全アドリブだが、Oを置いた方の辺で広げるのはかなりリスキーになる。逆サイドを頑張って広げたい。

● おわりに

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 LOJ型から派生させるとこんな最強土台までできてしまう。つよい。まあ大ミノ攻撃のタイミングとかによっちゃすぐポロって死ぬんですけどね。だからこそ面白いゲームだ、これは。